自分の価値観がわからない人へ|大切にしたいことを見つける5つの問い

自分の気持ちを
少しずつ確認できるようになった。

周りに合わせる前に、
「私はどうしたい?」と
立ち止まれるようにもなった。

それでも、

「何を基準に選べばよいのだろう」
「これが本当に私の望みなのだろうか」

と、迷うことがあります。

例えば、

  • 安定した道を選ぶか、新しいことを試すか迷う
  • 家族の希望と、自分の希望の間で揺れる
  • 周りから勧められた選択に、なぜか違和感が残る

どちらにもよい面があるほど、
正しい答えを探しても
決められないことがあります。

そんな時に手がかりになるのが、
自分の価値観です。

価値観とは、
立派な信念を持つことでも、
人に説明できる答えを
用意することでもありません。

「私は、何を大切にして生きたいのか」

という、自分なりの基準です。

この記事では、
自分の価値観がわからなくなる理由と、
大切にしたいことを見つける
5つの問いをお伝えします。

目次

自分の価値観がわからなくなるのは、なぜ?

私たちは子どもの頃から、
多くの考え方に触れながら育ちます。

  • こうするのが普通
  • こちらを選ぶ方が安心
  • 人に迷惑をかけてはいけない
  • 途中でやめずに続けた方がよい
  • 家族のことを優先するべき

こうした考えは、
生活するうえで役立つものでもあります。

周囲の価値観を取り入れることで、
人との関係を築き、
安心して暮らせたことも
あったかもしれません。

けれども、周りの基準に
長く合わせていると、

「私は、どうしたい?」
「私は、何を大切にしたい?」

と、自分に問いかける機会が
少なくなることがあります。

自分の価値観がないのではありません。

周囲の考えを受け取る力が
先に働いてきたため、
自分の基準が見えにくく
なっているのかもしれないのです。

これまで迷わなかったのに、急に心が揺れる時

今まで納得していた生き方に、
急に迷いが生まれることがあります。

例えば、

忙しく働いてきた人が、
ゆっくり暮らす人を見て
心を動かされる。

安定を大切にしてきた人が、
新しいことに挑戦する人を見て
「私も試してみたい」と感じる。

周りとの調和を大切にしてきた人が、
自分の意見を素直に話す人を見て
眩しく感じる。

その時、

「今までの選択は、
間違っていたのだろうか」

と、過去を否定したくなることも
あるかもしれません。

けれども、心が揺れたからといって、
これまでの生き方が
間違っていたとは限りません。

経験や環境が変われば、
大切にしたいものも変化します。

過去の自分を否定したいのではなく、
今の自分に新しい願いが
育ってきたのかもしれません。

心の揺れは、
選択を間違えた証拠ではなく、
今の価値観を知る入口にもなるのです。

価値観は「目標」や「正解」とは違う

価値観を見つけようとすると、

「どんな仕事に就きたいか」
「何を成し遂げたいか」

という目標を考えることがあります。

けれども、目標と価値観は
同じものではありません。

例えば、
「資格を取る」は目標です。

その奥には、

  • 成長を感じたい
  • 人の役に立ちたい
  • 自分で選べる力を持ちたい
  • 安心できる生活をつくりたい

という価値観が
あるかもしれません。

同じ目標を持っていても、
大切にしているものは
人によって違います。

反対に、目標がまだ決まっていなくても、

「安心を大切にしたい」
「自分らしく表現したい」
「人と温かくつながりたい」

という価値観を持つことはできます。

価値観は、
どこへ行くかを決める答えというより、
どのように進みたいかを確かめる
方向感覚なのです。

羨ましい人と同じ生き方をしなくてもいい

誰かの姿に心を動かされた時、
その人と同じことを
始めなければならないように
感じることがあります。

けれども、大切なのは、
その人の行動をまねることではありません。

例えば、
自由に働く人が羨ましく見えた時。

本当に求めているのは、
同じ仕事をすることではなく、

  • 自分で時間を選べること
  • 成長を実感できること
  • 社会とのつながりを持つこと
  • 自分の力を試してみること

かもしれません。

心を動かされた相手の
「何」に反応したのかがわかると、
自分に合う形を考えられます。

相手の生き方は、
自分が大切にしたいものを映す
鏡になることがあるのです。

自分の価値観を見つける5つの問い

価値観は、頭だけで
正しい言葉を探しても、
見つかりにくいことがあります。

これまでの経験や、
心が動いた場面を振り返りながら、
次の5つの問いを見てみましょう。

すべてに答えなくても大丈夫です。

今、心に引っかかる問いを
一つ選ぶところから始めてみてください。

1.どんな時に、心が動きましたか?

最近、嬉しかったことや、
羨ましいと感じたこと、
違和感が残ったことを思い出します。

例えば、

「丁寧に話を聞いてもらい、ほっとした」
「楽しそうに学ぶ人を見て、心が動いた」
「急かされて決めた後、気持ちが重くなった」

心が大きく動いた場面には、
大切にしたいものが
隠れていることがあります。

2.その場面の「何」が大切でしたか?

出来事そのものではなく、
心が反応した部分を具体的にします。

話を聞いてもらったことが
嬉しかったのなら、

  • 分かってもらえること
  • 急かされないこと
  • 自分のペースを尊重されること

を大切にしているのかもしれません。

羨ましさや違和感を、
よい・悪いで判断せず、

「私は、何に反応したのだろう」

と見てみましょう。

3.人から評価されなくても、大切にしたいことは何ですか?

周りから褒められるか、
役に立つか、
正しいと思われるか。

そうした評価をいったん横に置いて、
自分に問いかけます。

「誰にも見られていなくても、
私が大切にしたいことは何だろう」

静かな時間を持つこと。

家族と笑って過ごすこと。

新しいことを知ること。

丁寧に人と関わること。

小さな答えでも構いません。

4.これまで、何を守ろうとしてきましたか?

価値観は、嬉しかった経験だけでなく、
悩みや怒りの中にも現れます。

約束を軽く扱われて腹が立ったなら、
誠実さを大切にしているのかもしれません。

意見を聞いてもらえず悲しかったなら、
対等さや尊重を
求めていたのかもしれません。

自分が何に傷ついたのかを見ると、

「本当は、これを大切にしたかった」

という価値観が見えてくることがあります。

5.その価値観を、今日どのように表せますか?

価値観が見えても、
すぐに大きな決断をする必要はありません。

「自分のペース」を大切にしたいなら、
返事を一晩待ってもらう。

「学ぶこと」を大切にしたいなら、
気になる本を数ページ読む。

「つながり」を大切にしたいなら、
話したい人に短い連絡をする。

「休息」を大切にしたいなら、
予定を一つ減らしてみる。

価値観は、言葉にするだけでなく、
小さな選択に表すことで
自分のものになっていきます。

大切にしたいものが複数あっても大丈夫

価値観を一つに決めようとすると、
迷うことがあります。

けれども、私たちは
一つの価値観だけで
生きているわけではありません。

安心も大切にしたい。

成長も大切にしたい。

家族との時間も、
自分の時間も大切にしたい。

複数の価値観が同時にあるのは、
自然なことです。

選択に迷うのは、
自分の軸がないからではなく、
大切にしたいもの同士が
ぶつかっているからかもしれません。

そんな時は、

「今の私が、より大切にしたいのはどちら?」
「今回は、どちらを選ぶと納得できそう?」

と考えてみます。

一度選んだ答えを、
一生守り続ける必要もありません。

状況や人生の段階によって、
優先したいものは変わります。

価値観とは、
変えてはいけない決まりではなく、
今の自分の選択を支えるものなのです。

自分の価値観を知ることが、自分軸につながる

自分の価値観が見えてくると、
迷わなくなるわけではありません。

人の意見を聞いて、
心が揺れることもあります。

それでも、

「私は、これを大切にしたい」
「だから今回は、こちらを選びたい」

と、自分なりの理由を持って
選べるようになります。

誰かの正解を否定するのではなく、
自分にとっての納得を確かめる。

その積み重ねが、
人の意見にのみ込まれず、
自分へ戻る力を育てます。

自分軸とは、
いつも迷わないことではありません。

揺れた時に、自分が大切にしたいものへ
戻ってこられることなのです。

ただ、自分の価値観がわかっても、
身近な人の意見や世間の基準に触れると、
「やはり私が間違っているのかも」と
揺れることがあります。

次の記事では、
人の意見に揺れた時に自分へ戻り、
自分軸を育てていく方法を
考えていきます。

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人の意見に揺れた時、
自分の納得へ戻る道を
一緒に整理しませんか

人と比べると、自分に自信がなくなる。
自分の気持ちを考えても、よく分からない。
本当は違うと思っていても、
周りに合わせてしまうことがあります。

自分なりに考えて決めたことも、
誰かの意見を聞くと不安になり、
「私の考えは間違っているのかもしれない」と、
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誰の意見にも揺れない自分になるためではありません。
揺れた時にも、自分の気持ちへ戻り、
自分の納得で選べるようになるための時間です。

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[第3回|周りに合わせてしまうのはなぜ?自分の気持ちを後回しにしないために]

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自分が大切にしたいものがわかっても、
人の意見や反応に触れると、
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次の記事では、
揺れた時に自分へ戻り、
自分軸を育てる方法を考えていきます。

[第5回|自分軸を築くには?人の意見に揺れた時、自分へ戻る方法]

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この記事を書いた人


Aloha Communication Lab 主宰
心の土台を整え、自分らしい生き方に還る
メンタリングガイド / マナカード公認プラクティショナー|Alo



人に振り回されやすい方や、感情が揺れやすい方に寄り添い、
心の土台・境界線・コミュニケーションを整えながら、
安心して自分に戻る力を育てるサポートをしています。



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